百円の恋とか言う名作
昨日久しぶりに百円の恋みた。
まだ消費税が8%だった頃の映画。
無職で実家の仕事の手伝いもしないし自堕落な生活を送っていてもちろんモテてもこず、
妹との喧嘩をきっかけに自立して近くのコンビニで働くがそこでも舐められて人生で初めてできた男にもすぐに捨てられ、悔しさをバネにボクシングジムで人生の巻き返しを図る…と言うストーリー。
この映画は刺さったわ…
無職以外は私じゃん…
邦画の主人公にありがちなモテモテ美女じゃないとこが共感を呼ぶ。
この映画の見どころ
①人間の魅力は容姿ではなく生き様から表れることがわかるところ
主人公は最初はお世辞にも可愛いとはいえないのだがボクシングに打ち込んで一生懸命なのを見てるうちにめちゃくちゃ魅力的に見える。冒頭の主人公と後半の主人公ほんとに同一人物か??っていう。
化粧の力みたいな付け焼き刃ではないマジもんの「美しさ」を感じることができる。
②男の人から尊重されるのは難しい
男の人から「女」として見られることは簡単だけど、「女性」として尊重されることの難しさ。
主人公は職場の気持ち悪いおっさんに無理矢理手篭めにされて、主人公が恋してた男にも「お前」呼ばわりされて「馴れ馴れしい」「何ぶりっこしてんの?気持ち悪い」と言われ蔑まれる。
でもボクシングに打ち込むことで、主人公を見下してた妹の見る目も変わり
最後はあんなに蔑んでいた男が主人公の帰りを待っててくれ初めて「いちこ」と名前を呼ぶ。つまり一生懸命生きることで初めて人間扱いされるという。
必死に汗水垂らしながら人生というリングで戦う主人公を、ただの暇つぶしの相手から1人の女性として認める。
私もこういう男性好きになりがちだから心に来る所あったなあ。